2008-12-01
はじめの一歩〜彼氏とバイトと眠り〜
かおりはがんばった。
できなかったことができたのだ。
ここ最近、定期のバイトを体調不良で辞めてから働くということができずにいた。それはおろか用事さえも低血圧のせいか鬱のせいか体調のせいかそういう運命なのか先延ばしにしてしまうことが多い。一番は体調だろう。
規則的な朝方生活が難しい。
たまたま紹介してもらった観光バスの調査のアルバイト。彼氏も一緒だ。2日間を2回。
いつもの癖か彼氏が泊まってるため気を遣うからか、2、3時間睡眠で2日目は眠気が襲う。
しかし彼氏は優しく彼女をささえる。
「俺にできることがあったらするから」
それがなんとも心強い。そして楽な仕事だったため、無事ドタキャンもせず仕事にこれといった失敗もなくできた。
最終日。彼氏がかおりの部屋で夕ご飯を作ってる間、飲み過ぎた睡眠薬と寝不足が遅すぎてきてきて、眠りにおちていた。
「ご飯、もうすぐできるよ!」
コタツのなか、眠りから引き上げられたかおりはなんとか重い瞼をあげようと必死に起きてみる。
ハンバーグとサラダとお味噌汁。
「豪華だー、美味しい」
かおりはできなかったことが環境と彼氏のおかげで乗りきれたこと、作ってくれたご飯に感謝し食べる。
太りたいと思っていたやつれ食欲がなく体力もなかった2、3ヶ月前より食べれるようになったかおりは完食した。逆に太り過ぎではと体重計にのるのをためらうまでになっていた。
そしてできなかった働くということが、少なからず自分はできた。恵まれていたり、ほぼ彼まかせだったりしたとはいえ。はじめの一歩。そのご褒美。
食事のあとには彼が買ってくれた抹茶のバームクーヘン。
「美味しいー。外側がおいしい、ケーキ食べてるみたい、満足ー」
「シアワセだね」
二人言い合う。微笑ましい時間だ。
「ずっと一緒」
今までにない頼れる存在に不思議に思いながらかおりはただ感謝する。
話題は亡くなった祖母の話になり、かおりは呟く
「おばあちゃん元気かなぁ。何もしてあげれなかった。会いにいった時だけ元気で・・・」
涙ぐんでしまう彼女。
「元気だよ。案外近くにいるかもよ。」
彼氏は深みのある言葉を言う。
あとでかおりは思った。おばあちゃんが今の私を救ってくれてるのかもしれない。人の縁、環境。どん底にいっても這い上がれるのは救いがあるから。
翌日は二人とも同じ時間に起きて彼氏はバイト、かおりは歯医者の予約にいく予定だ。
電話で起こしてもらう約束をし、かおりは彼氏を見送る。
「ずっと一緒だったからさみしいな」
帰るとなると平気だった気持ちが急に寂しさに襲われるのだ。
「じゃあね」
「うん」
翌日、彼女は歯医者の病院の電話がかかってくるまで起きようとユメのなかで葛藤していた。朝まで起きてしまい、午前5時くらいになると逆にこのまま起きていようと開き直っていたのだ。
しかし睡眠薬が朝方になってから眠りに引き込む。
時計はもう予約時間を超えていた。電話に出てできるだけ寝起きの声にならないよう、
「すみません、体調がわるくて、、」
「じゃあ来週、同じ時間に」
「はい、すみません」
来週か・・・。
またかおりは眠りにおちた。なんとも複雑なユメをみて、意識もうろうの中メールをみたりパソコンを少しいじる。
ふと気づけば時計は1時をまわっていた。
そろそろ本格的に起きないと。
牛乳を飲み、煙草に火をつけパソコンに向かう。
なかなか意識がはっきりしてくれない。
顔洗った方がいいのかなぁ・・・。
そうしてるうちにようやく歯医者予約の電話を思い出し、やる気の出ない日中を過ごすかと思うと今日起きれなかったことを後悔した。
何故夜中に進む用事ややる気が日中だと全く手がすすまないのか。
極端な日々だなぁ。
2時間睡眠でもなんとかバイトをすることができたが、今は何時間寝てもぼーっとするだけなのだ。
起きれないことくらいは覚悟していたが。
やはり人や環境に恵まれてやっと動ける。
眠りのなか何かと格闘していた。目に見えない何か。
それはぬぐい去れなかった過去かもしれない。
眠りからさめ眠りにおち、半分意識のなかパソコンでみえない人と会話し、不思議に感じながら今日はただ煙草をふかしぼーっとする。
とりあえずはじめの一歩、だ。
ままならない眠りのサイクルもいつしかコントロールできると信じて、ただ時間をやり過ごす。そんな時間があってもいい。
かおりは眠りから少し目覚めながらそう自分にいいきかせた。
窓のそとは快晴だ。そのうち元気になる。一歩一歩、だ。
できなかったことができたのだ。
ここ最近、定期のバイトを体調不良で辞めてから働くということができずにいた。それはおろか用事さえも低血圧のせいか鬱のせいか体調のせいかそういう運命なのか先延ばしにしてしまうことが多い。一番は体調だろう。
規則的な朝方生活が難しい。
たまたま紹介してもらった観光バスの調査のアルバイト。彼氏も一緒だ。2日間を2回。
いつもの癖か彼氏が泊まってるため気を遣うからか、2、3時間睡眠で2日目は眠気が襲う。
しかし彼氏は優しく彼女をささえる。
「俺にできることがあったらするから」
それがなんとも心強い。そして楽な仕事だったため、無事ドタキャンもせず仕事にこれといった失敗もなくできた。
最終日。彼氏がかおりの部屋で夕ご飯を作ってる間、飲み過ぎた睡眠薬と寝不足が遅すぎてきてきて、眠りにおちていた。
「ご飯、もうすぐできるよ!」
コタツのなか、眠りから引き上げられたかおりはなんとか重い瞼をあげようと必死に起きてみる。
ハンバーグとサラダとお味噌汁。
「豪華だー、美味しい」
かおりはできなかったことが環境と彼氏のおかげで乗りきれたこと、作ってくれたご飯に感謝し食べる。
太りたいと思っていたやつれ食欲がなく体力もなかった2、3ヶ月前より食べれるようになったかおりは完食した。逆に太り過ぎではと体重計にのるのをためらうまでになっていた。
そしてできなかった働くということが、少なからず自分はできた。恵まれていたり、ほぼ彼まかせだったりしたとはいえ。はじめの一歩。そのご褒美。
食事のあとには彼が買ってくれた抹茶のバームクーヘン。
「美味しいー。外側がおいしい、ケーキ食べてるみたい、満足ー」
「シアワセだね」
二人言い合う。微笑ましい時間だ。
「ずっと一緒」
今までにない頼れる存在に不思議に思いながらかおりはただ感謝する。
話題は亡くなった祖母の話になり、かおりは呟く
「おばあちゃん元気かなぁ。何もしてあげれなかった。会いにいった時だけ元気で・・・」
涙ぐんでしまう彼女。
「元気だよ。案外近くにいるかもよ。」
彼氏は深みのある言葉を言う。
あとでかおりは思った。おばあちゃんが今の私を救ってくれてるのかもしれない。人の縁、環境。どん底にいっても這い上がれるのは救いがあるから。
翌日は二人とも同じ時間に起きて彼氏はバイト、かおりは歯医者の予約にいく予定だ。
電話で起こしてもらう約束をし、かおりは彼氏を見送る。
「ずっと一緒だったからさみしいな」
帰るとなると平気だった気持ちが急に寂しさに襲われるのだ。
「じゃあね」
「うん」
翌日、彼女は歯医者の病院の電話がかかってくるまで起きようとユメのなかで葛藤していた。朝まで起きてしまい、午前5時くらいになると逆にこのまま起きていようと開き直っていたのだ。
しかし睡眠薬が朝方になってから眠りに引き込む。
時計はもう予約時間を超えていた。電話に出てできるだけ寝起きの声にならないよう、
「すみません、体調がわるくて、、」
「じゃあ来週、同じ時間に」
「はい、すみません」
来週か・・・。
またかおりは眠りにおちた。なんとも複雑なユメをみて、意識もうろうの中メールをみたりパソコンを少しいじる。
ふと気づけば時計は1時をまわっていた。
そろそろ本格的に起きないと。
牛乳を飲み、煙草に火をつけパソコンに向かう。
なかなか意識がはっきりしてくれない。
顔洗った方がいいのかなぁ・・・。
そうしてるうちにようやく歯医者予約の電話を思い出し、やる気の出ない日中を過ごすかと思うと今日起きれなかったことを後悔した。
何故夜中に進む用事ややる気が日中だと全く手がすすまないのか。
極端な日々だなぁ。
2時間睡眠でもなんとかバイトをすることができたが、今は何時間寝てもぼーっとするだけなのだ。
起きれないことくらいは覚悟していたが。
やはり人や環境に恵まれてやっと動ける。
眠りのなか何かと格闘していた。目に見えない何か。
それはぬぐい去れなかった過去かもしれない。
眠りからさめ眠りにおち、半分意識のなかパソコンでみえない人と会話し、不思議に感じながら今日はただ煙草をふかしぼーっとする。
とりあえずはじめの一歩、だ。
ままならない眠りのサイクルもいつしかコントロールできると信じて、ただ時間をやり過ごす。そんな時間があってもいい。
かおりは眠りから少し目覚めながらそう自分にいいきかせた。
窓のそとは快晴だ。そのうち元気になる。一歩一歩、だ。



